理想の高校受験の勉強法とは?


中3になりいよいよ受験生となるわけですが、受験生としてのスタートは生徒によってまちまちです。やっと夏期講習ぐらいでしょうか、部活をがんばってきた連中も引退して、いよいよ受験勉強にも力が入ってきます。

やる気ある、なしは別にして、みんなが受験を目指して勉強をしていくわけですが、勉強をがんばったところで全員が成績が上がるわけではありません。

どのくらいの生徒が、成績が上がると思いますか?

私は以前、大手進学塾で講師をしていた関係で毎年多くの高校受験生を担当してきました。

詳しい統計を取ったわけではないですが、クラスの半分の生徒が成績が上がるなんてことはまずありません。

毎年の感覚でいうと、成績が上がるのは3割ぐらいがいいとこです。みんなが頑張ればちょっとやそっとでは成績が上がらないのは当然といえば当然なのです。

それよりかは、3割ぐらいは成績が下がるという現実もある。これが、高校受験でシビアは一面です。となると、

確実に成績が上がる勉強法は、存在するのか?

条件さえ揃えば、高い確率で成績を上げることは可能です。

条件とは、自分に合った勉強法を見つけることです。当たり前ですよね。でも、自分に合った成績が上がる勉強法を見つけるのは簡単なことではありません。

以下の3つの条件が揃えばのことです。4つ目は、オマケですが揃えば更なる成績アップが期待できるはずです。

  • 自分はどんなタイプなのか?を知っていること
  • 何を優先して取り組むべきか?がわかること
  • 最適な教材はどれなのか?を見つけること
  • ○の協力は期待できるか?(オマケ)
  • それでは、最初に「タイプ別の勉強法」について解説していきます。

    ★あなた(のお子さん)はどのタイプ?早く知りたい方はこちら

    やる気と成績の関係

    勉強のやる気があれば、成績は上がるのか?

    もちろん、やる気が大事なことは言うまでもありませんが、必ずしもやる気さえあれば成績が上がるわけではありません。

    「やる気はあるんだけど、いっこうに成績が上がらない」

    といったお母さんからの相談をたくさん受けてきた私としては、「勉強のやる気」は成績を上げる1つの要因ではあるが、それだけでは不十分であるというのが持論なわけです。

    やる気以外に必要なものとは何でしょう?

    センスと言いたいとこですが、「勉強のやり方」という方が適切だと思います。

    センスが必要といえばぐっとハードルが上がるでしょうが、実際は、それほど特別なものでなく「勉強のやり方」を知っているかどうかの違いだからです。

    やる気と○○の関係

    ○○とは、「勉強のやり方」のことですが、やる気の有り・無し、勉強のやり方を知っている、知らないをグラフにしてみると、その中で成績が上がる可能性があるゾーンはこんな感じです。

    やる気があっても成績は上がらないことだってあるし、そんなにやる気はないのにそこそこ点は取れたりする。これは、成績が上がる可能性があるゾーンに入っているか、入っていないかの違いです。

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    もう少し具体的に見ていきましょう。

    成績で上位10%以内に入る生徒は、やる気もあって、勉強のやり方も知っている子で誰もが認める優等生タイプ

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    やる気だけは人一倍あって、成績も少しは上がっているのが努力家タイプ。親からすれば「あれだけ頑張っているのだから、もう少し成績が良くてもいいんじゃないの?」と努力と成果が見合っていないと感じるのがこのタイプの特徴です。

    一方で、やる気はあるとはいえない人並み以下。なのに、そこそこ点が取れる。周りからは「頭がいい」とか「センスいい」なんて言われる要領いいタイプ

    などなど、受験勉強をしていてもそれなりに結果が出ていてもタイプは分かれるのです。

    受験勉強で成績を上げるには何が必要か?

    なぜタイプを把握する必要があるかといえば、理由は簡単です。

    成績を上げるためには、タイプ別のアプローチが必要になるからです。

    優等生タイプは除いて、努力家タイプ、要領いいタイプの子を例に、さらに成績を上げるには何が必要かというのを考えてみましょう。

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    すでに成果が出てる子なので、話は単純になりますが、努力家タイプは勉強のやり方を改善する必要があります。もっと勉強しよう!なんて考えても成果は期待できません。やる気はこのぐらいにして、今のやり方のどこが無駄なんだろう?とやり方を見直す必要があります。

    次に、要領いいタイプの子がもっと成績を上げようとするとやる気を出すことが必要になります。部活が引退した後に伸びるのはこのタイプの生徒でした。

    このタイプを羨ましく思う人がいますが、私はそうは思いません。塾講師時代にお母さんから相談を受けたりしましたが、このタイプはちとやっかいだからです。

    というのも、勉強のやる気って他から与えられるものではないですよね。自分が湧き出さないといけないものなので、湧き出なかったらそのままなわけです。

    親が何を言おうと聞く耳持たず、自分の道をまっしぐらというタイプなんかですと、手ごわいです。信頼関係のある先生の言うことだったら耳を傾ける場合はありますので、親がダメだったら第三者に相談するのがいいです。

    自分の子供がどのタイプかを知ることが大事

    成績が上がるのは3割ぐらいがいいとこと言いましたが、残りの7割の生徒たちは非常に残念な思いをしていると思います。

    • 頑張っているのに結果が現れない!
    • 何をしたらいいかわからない!
    • そもそもやる気が出ない!

    いろいろありますが、いずれも迷走中ではないでしょうか。

    塾というところは、塾のカリキュラムに沿って教えることがメインとなるため、塾講師に求められるのは「いかにわかりやすく教えるか」であります。「ちゃんと授業でやった内容を理解するように」とアドバイスすることが立場上求められるわけです。

    タイプの違うであろう生徒たちに同じことをいっても、全員にはあてはまらないことがわかっても、塾に通ってきてくれている以上は塾の内容をがんばれとしか言いようがないのです。

    例えば、やる気は平均以上、勉強のやり方を知らず無駄な勉強が多い子の場合。

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    このタイプの子に対して、

    「もっとがんばれ!」

    なんてアドバイスされても成績が上がるゾーンには入りません。

    成績を上げるには、勉強のやり方の見直しを1番優先させるべきです。高校受験の場合、英語、数学、国語、社会、理科の5教科になるため、全教科ごとにやり方を改善していきます。

    次に、やる気は平均以下なんだけど、勉強のやり方を知ってる子の場合。

    このタイプの子を持つお母さんは、「やればできると思うのに、どうしたらやる気でるでしょうか?」と相談に来られます。

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    確かに、やる気さえ出れば、成績だって上がるでしょうが、やる気を出させるほど難しいものはありません。なぜなら、今までやる気が出なかったという実績があるわけですから。

    このタイプの子の場合、こだわりを持っている子が多いです。自分が納得したやり方でないと頑張らないなど。いわゆる頑固なタイプ。

    親が言っても聞かないなら、他の人に言ってもらう。このやり方が嫌なら、他のやり方を勧めてみるなどアプローチに工夫が必要です。

    さて、最後に一番やっかいなタイプであるこちら。

    やる気も平均以下、やり方も知らないタイプ。

    私は、一番伸びしろがあるタイプだと思っています。

    少し変えたら、すぐに成果が出てくるからです。毎年、驚異的な成績アップを成し遂げ、無理だと言われた高校に合格するのは、このタイプの子です。

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    図を見てわかるように、やる気、勉強のやり方、両方が必要ですが、順番が重要です。

    やり方を変えることを絶対に優先すること。それだけでも、いつもとは違った感覚を持つでしょうから、自然とやる気もついてくるというのが理想です。

    タイプは大きく4種類

    タイプはこの4種類に分かれます。

    type

    タイプごとの勉強法についてさらに2つ分かれますので、もう少し詳しく解説しましょう。

    やる気あり、勉強のやり方も知っているのがⅠタイプ

    やる気はあるけど、けど勉強のやり方は???なⅡタイプ

    やる気もない、勉強のやり方もないⅢタイプ

    やる気もないのに、勉強のやり方は知っているⅣタイプ

    • 勉強が計画通りに進みません。そんな時はどうしたらいいですか?

      計画の立て方を見直そう

      高校受験を勝ち抜くためにはやらなければならないことが山ほどあります。それをこなしていくためには日々のスケジュールも相当ハードなものになるのも分かります。ですが、そのスケジュール、そもそも1日に「やろう」と計画している量が多すぎはしませんか?

      「やろう」と計画している量を自分が、「できる」と思っている量の7割程度に減らしてみましょう。

      高校受験だけではありませんが勉強をする上で大切なのは量ではなくて質です。量をこなすことよりもやった内容をきちんと定着させることができるような計画を立てるよう心がけましょう。

    • 効率よく勉強するにはどうすればいいでしょうか?

      得意な科目から始めよう

      効率よく受験勉強を進めるためには、いきなり苦手科目から始めるのはおすすめできません。苦手科目だと、どうしてもペースは落ちてしまいます。やってることがなかなか終わらないとやる気も徐々にダウンしてきます。

      一方、得意科目から取り掛かる場合は、何よりも気楽に勉強に取り掛かることができます。そして得意科目だと、勉強もぐんぐんはかどります。その日のノルマが1つでも多く減っていけば、残りのノルマをこなすのもより気楽になります。

      すると、結局、同じ量のノルマをこなす場合でも得意なものから始めた方が早く終わることが多いものです。

    • 問題集を選ぶ時、気をつけたらいいことはありますか?

      自分の実力より下だと感じるレベルのものから始めよう

      問題集を選ぶときはついつい実力よりも上のレベルのものを選んでしまいがちです。もっと力をつけようと思っているのですから、そうしてしまいがちなのもよくわかります。でも、せっかく張り切って買った問題集も、いざ取り掛かってみると、思うようには解けない。数学などは模範解答や解説を読んでも理解できないことも多いでしょう。そうなると、やる気は徐々に萎えてしまいます。

      ですが、少し易しめかな?と感じるレベルの問題集なら、スイスイと問題を解いていくことができるでしょう。「わかる!」「できる!」と感じながらだとやる気も持続します。もちろん、簡単な問題集だからと言って受験に必要な力がつかないなんてことはありません。基礎力をしっかり固めていなければ更なるレベルアップは不可能です。まずは易し目の問題集でしっかり基礎力を固めてから次のレベルへとステップアップを重ねていきましょう。

    • 頑張っても成績が上がらない

      勉強法を見直してみよう

      「頑張ったつもりなのに成績が上がらない。」そんな時は今やってる勉強法が自分には合っていないのかもしれません。勉強法を見直してみるべきです。ではどのようにすればよいでしょうか?

      違う勉強法をためしてみて、従来のものと比較してみるのです。例えば英単語。同じ数の単語を2つの方法で覚えてみましょう。1 週間後にどちらの方法で覚えた方が多く定着しているか比較してみればどちらの方法が自分にとって良いのかすぐにわかります。他の勉強についても同様です。思い切って勉強法を変えて結果を比較してみましょう。

      受験生は限られた時間内で戦わなければならないのです。上手くいかない勉強法で伸び悩んでいる時間はありませんよ。

    • 塾に行ってるにもかかわらず、英語の成績が全く上がりません・・・

      実力に合っていない難しい授業をうけるのは今すぐ止めましょう

      塾のレベルはあなたに合っていますか?

      塾でやってることが理解できない。なんてことはないでしょうか?塾で取り組む問題に歯が立たないようなら塾のレベルがあなたには合ってないということです。
      そうなら、今すぐ自分のレベルに合った塾に替わるべきです。簡単な内容になるとこれで力がつくのかな?と不安になるかもしれません。しかし、実は高校受験の英語は、基礎さえ押さえれば受験でも高得点が取ることができる教科です。

      まずは、しっかり基礎を固めることに取り組みましょう。

    • とにかく英語が苦手です。何から手を付けたらよいですか?

      入試の出題形式に沿って簡単なものから始めましょう

      英単語や英文法など一からやっていくのは本当にたいへんですよね。苦手な人にとっては苦行意外の何ものでもないかもしれませんね。
      しかもこれらを実際に一からこつこつやっていくのはかなり効率も悪いものです。

      そこで、入試の出題形式に沿って簡単なものから解く練習をしてみることをお勧めします。
      高校入試の英語の出題形式は大体、大きく「対話文」、「英作文」、「長文」、「リスニング」の4つに分かれています。

      この中で一番簡単なのは「対話文」です。
      高校入試で問われる会話表現はそんなに多くありません。しかも対話文に出てくる一文は短いものばかり。
      英語が苦手な人にも比較的読みやすいはずです。
      実際に問題を解きながら、よく出る会話表現をひととおり覚えておけば十分です。対話文に出てきた単語も同時に覚えてしまえば一石二鳥。

      まずは「対話文」を攻略してみましょう。

    • 数学のテストでの計算ミスがなくなりません。

      計算ミスの原因をしっかり確かめましょう

      計算ミスには必ず理由があります。その理由を確かめて、それぞれに対策を取れば必ず計算ミスは無くなります。

      計算ミスの原因は大きく3つに分かれます。

      1、そもそも計算の仕方をわかっていない。
      2、途中式を書かずに暗算をしている。
      3、字が汚い。

      1、そもそも計算の仕方をわかっていない。
      意外かもしれませんが、正しい計算の順序がわかってない、とか、計算の仕方がわかってない・・・何てことがよくあります。
      高校受験をするにあたって不安がある人はもう一度計算のルールを確認してみてください。

      2、途中式を書かずに暗算をしている。
      急ぐあまり、途中式を書かずに暗算をしている人が多くいます。しかしこれはミスの元!とても危険です。
      特に、式変型の際に暗算をする場合、式が複雑になればなるほどミスが増えます。
      また、途中式、計算過程を残しておけば、あとで見直しをする際にも間違いが簡単に見つかります。

      3、字が汚い。
      これもよくあることなのですが、字が汚いために1を7と見間違得てしまったり、-(マイナス)を見逃してしまったり・・・
      字を丁寧に書くことでかかる時間なんて実はたいしたことはありません。
      それよりも見間違いで計算ミスをすることをなくす方が得点につながるはずです。丁寧な見やすい字を書くよう心掛けましょう。

    • 高校入試模試はたくさん受けた方がいいですか?

      無理の無い範囲でなるべく多く受験しましょう

      模試には今、志望校合格に向けて自分の実力がどのくらいなのか?とか、他の中学校の生徒と比べて何番目ぐらいなのか?といった今現在の実力を客観的に把握するという目的もありますが、もう1つ、「本番の雰囲気に慣れる」という目的もあります。

      ですから、模試はいつもと同じ場所や顔触れで受験するのではなく、できれば、模試会場での模試を受ける方をおすすめします。
      模試会場で模試を受けると、知らない人ばかりの中でテストを受ける雰囲気や休憩時間の過ごし方など、本番と同じような色々なことを経験できます。また、いつもとは違う緊張状態だと、思いがけないミスを犯したりすることもよくありますが、早い時点でそのミスに気付けば対策を考えることもできます。

      具体的な受験回数ですが、個人的には6回程度の受験が望ましいと考えます。

    • 高校受験模試を受ける時に気をつけたら良いことはありますか?

      本番のつもりで受けましょう

      高校受験模試は本番の雰囲気を経験できる良い機会です。できるだけ本番と同じつもりで受けましょう。

      中でも模試で一番身につけて欲しいのは、各科目の時間配分です。例えば、数学では小問集を何分で解くのか?それぞれの大問には何分ずつ当てるのか?そして見直しには?といった風に各科目、前もって時間配分を考えておきましょう。

      そして、実際にはどうだったか?問題用紙に要した時間をメモしておきましょう。予定通りにはいかない場合、どうすべきか?対策を考えてまた、次のテストに臨みましょう。だんだん時間配分の感覚が身についてきます。

      あともう1つ、これは意外にやってない人が多いのですが、自分の解答を問題用紙にメモをしておくようにしましょう。

      勉強は鮮度が大事です。模試を受けてから自分の解答が返却されるまで、大体、早1週間以上はかかります。1週間以上経つと、自分がどのように解いたか、なぜこんな考え方をしたかを忘れてしまう可能性があり、忘れた後に復習をしても効果は半減してしまいます。ですから、模試は受けたその日のうちに答え合わせをして、できなかった箇所を把握して、なるべく早く復習をするようにしましょう。

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